入試と月経とピル

入学試験と月経

ピルで月経をコントロールしましょう

受験生にとっては勉強に力の入るシーズンとなってきました。入学試験で一番大切なことは、試験当日のコンデイションを整えることです。女子生徒の中には、入学試験が月経と重なってしまうと、実力を十分に発揮できない生徒がおります。一生に一度の大切な日を月経に惑わされずに準備万端で臨みたいものです。試験の予定日と次の月経が重なりそうな場合には、低容量ピルまたは中容量ピルを内服して月経をずらす事が出来ます。

1回だけの月経変更
試験が月経予想日と重なるとすれば、月経時期を変更するかどうかを決めましょう。月経を変更するには①次回の月経を早める方法と、②次回の月経を遅らせる方法があります。遅らせる方法では、ホルモン剤を服用中に試験があることになりますから、前の月の月経をずらして、試験当日にはホルモン剤を服用しないようにしましょう。なぜなら、時々ホルモン剤服用で、気分不快の症状が生じる方がいるからです。ピルの服用によって人為的に移動された月経も、自然に発来した月経も特に違いはありません。ですから薬で月経を移動したとしても、その次の月経は普段通り来るので特に問題はありません。

数回の受験と月経変更
上のように一度だけ月経を変更するのは簡単ですが、大学受験のように年末から3月まで延々と試験が続く場合があります。そのたびに計算してホルモン剤を処方してもらうには病院へ行く時間もかかります。そのために自分で月経の時期を調節する方法はいかがでしょうか。
平成22年度の国公立大学入学試験は、下記の入試カレンダーの日程です。センター試験が1月16.17日、前期日程試験が2月25.26日、後期日程試験が3月12日です。黄色に染まる3週間にピルを服用すると、月経が来ません。青色の1週間がピル休薬期間で月経が発来します。カレンダーのようにコントロールすると、試験の日に月経が来ないため、すべての試験において十分に実力が発揮できるでしょう。ピルに慣れるため2-3か月の準備期間が必要ですので、10月または11月から服用を開始しましょう。ピルを4週間服用することによって、月経を1週間遅らせることもできるので、私立大学の試験期日を含めて希望通りに月経をコントロールすることができます。当院では下記のカレンダーに、試験日に丸を付けて頂きますので、ご気軽にご相談ください。受験生の皆さん、来春、希望校に入学できることをお祈りしています。